南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢長月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
スタッフがお届け

イメージ:吉夢通信

2024.09.26女将通信

長月によせて・・・。

やっと秋らしい空となり、ここ数日凌ぎ易い日が続いておりますが、
みなさまに置かれましては、お変わりございませんでしょうか。

ロビーから玄関へ出ますと、涼しい風に汗が引いてまいります。
7月8月は、いえいえ、つい数日前まで、「暑い!々!」と、年寄りの独り言、
ブツブツ唱えながら、館内を歩き回っておりました。
それでも、夜休む時は何とか足りないながらも、1日出来る事、やれる事はやったという思いで、
締めくくれる幸せを感じて、横になっております。
私にとってこれ以上の幸せは、ございません。

来年で、吉夢も創業95周年を迎えると、
先日の会議で、総支配人が話しておりましたが、
そういえば、90周年をと話していましたら、コロナ禍となりまして、
来たる来年の95周年は、お陰様の思いで、ご先祖や先人のご苦労を偲びつつ、何か皆様へ還元出来ましたらと、
これから社内で、話し合ってまいりいたと存じます。
そして、それから5年後の100周年、今から言ったら鬼に笑われるどころか怒られそうですが、
日々の為すべき事を、ひとつ々積み上げて、
そこへ辿り着けましたら、申し分ございません。
それを私が見届けられるかは、神のみぞ知る領域となりますので、お任せです。
祖父が、先代の父の夢枕に立ち、誕生寺門前で旅館をとの言いつけ通り、
吉田屋旅館を開業致しましたのが、吉夢の始まり。
義母には、開口一番、嫁に入ったからには、暖簾を拡げる事はあっても、
降ろすような事があってはならないと諭され、
身の引き締まる思いで、聞いた事が思い出されます。
ここまで、決して平坦な道のりばかりではございませんでしたが、
今も変わらず、宿業を行えますのも、
幾千万の方々の、温かな思いの結集で有ります事を再確認し、
これからも、心してやって参りたいと存じます。

今年の夏も、多くのお客様にお越し頂き、
社員さんへのお褒めの言葉も、沢山頂戴いたしました。
お陰様で、流した汗が報われる思いで、満月を仰ぎ見、秋の夕陽は釣る瓶落とし・・。
今日も変わらぬ自然のいとなみに、生かされ許され、大きな感謝!! 
 

ある日、長女の職場で、吉夢の手ぬぐいやお風呂へ行く折に使われている袋に何かを入れて、
使われている女性の方をお見受けしたそうで、「お礼を言ってくれないと・・、」と私、娘に冗談めかしに伝えましたが、
ご自宅にお持ち帰り下さり、それをまた何かにお使い頂けるなんて、
吉夢袋に成り代わり、ここで深くお礼を申し上げたいと存じます。
ご愛用頂いたその袋も、最近は、大きなタオルや着替えも入れたいとの、ご要望が多くアンケートに見られ、
只今、早速製作中でございまして、近々そちらへ移行してまいります。
女性のお客様にお渡ししております、アメニティも、男性の方からもリクエストがありまして、
多様性の時代を鑑み、各客室に男女どちらもお使い頂けますように、
従来の一部のお部屋に限らず、全室ボトルでの設置となりました。
お客様の癒しの場として、これからも滞在のお時間が、
安らぎに溢れたものとなります様、努めてまいりますので、
何卒ご理解、ご愛顧賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第でございます。
 

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