南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢睦月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
スタッフがお届け

イメージ:吉夢通信

2022.01.28女将通信

睦月によせて・・・。


朝には、透明度の増した美しい海を眺め、
夕には、まぶしく強い光のスポットライトが、ロビーに差し込み、
毎日の事ながら、今日のお勤めを終えて夕陽は、静かに山へと帰ります。
東京育ちの、都会生活しか知らなかった私が、
縁あって房総の港町へ嫁ぎ、今は終の棲家となり、
4人の子供達もそれぞれの道に進み、置かれた場所で生活しております。
長男は、大学を卒業して、自分で決めた会社へ就職し、
昨年大阪よりお嫁さんを連れて、家業を継ぐべく、十数年ぶりに帰ってまいりました。

吉夢でも今年は、昨年中止致しました新年会を、2年ぶりに開催致しまして、
100余名の社員さん方と、共に新年を祝い、
忙しい年の瀬から新年を、皆で乗り切った労いを、幹部社員と共に共有し、
新しい1年を、コロナに負けず、皆で突き進んで行く事を誓い合いました。
最後に、息子の挨拶があり、
離れて暮らしている間に、様々な経験を積み、周りの方々のお陰様で育てられ、
これから吉夢の行くべき道や夢や展望を、お伝えし、
常々私は、人を動かすのは美辞麗句よりも、日頃の姿、行動と受け止めており、
気づかぬ間に成長した言葉の一句々が、親ばかですが心に沁み入りました。
 

先日も、客室係の皆さんで、おもてなしの勉強会を開き、
接客のあんな時、こんな時の実習を交えて、
お客様になったり、スタッフとなってご挨拶したり、
手取り、足取り、頭もフル回転で、皆良く頑張ってやって下さいました。
時には、質問が入ったりで、盛り上がりました。
いつも心している事ですが、
最後の結びの言葉で、どこの部所のどんなお仕事でも、共通して言えますが、
客室係のお仕事=心みがきと、皆さんにお伝え致しました。

起こる全てに意味があると聞きますが、私も縁有って、
大本山日蓮宗誕生寺門前の宿に、嫁いだからには、
若い皆に負けないよう、まだまだ自分磨きに精を出し、
今年も、お客さまへの気配り、社員さんへの心配りも併せて、
社長と共に、舵取りをしてまいりたいと存じます。

房総では、黄色に染まった菜の花と共に、梅の花だよりも、聞こえてまいりました。

見上げた冬の夜空の清々しさの如く、我も生きたしと祈り願い、
今日も生かされ、許され深い感謝!!

今年も、風を切って吉夢丸は、出発進行!!
『本日天気晴朗ナレドモ波タカシ』
「天気晴朗」は「視界良好で、取り逃がしは少ない」
「波高シ」は「射撃訓練を積んだ日本に有利な事」
大国ロシアのバルチック艦隊を、小国日本が寄せ集めの軍艦で海戦を挑み、
破る、直前の決意を示した一文。
七五調の美しい一文に、戦局を決定づけた重要な情報を詰め込んだ点で、
この一文は報告文の鑑として後世に語り継がれ、
司馬遼太郎ファンなら見逃せない、『坂の上の雲』の、
秋山兄弟の弟、秋山真之氏(あきやま さねゆき)の言葉。
彼は、作戦家として明晰な頭脳を発揮するだけではなく、
「明治日本の文章界を作った人物の1人」と言われるほど、天才的な名文家としても、
有名な人物であり、彼は裕福でない家庭に育ちながらも、
共立学校(現在の開成)から東京大学予備校(東大教養学部)に進学した超エリート。
同郷の正岡子規とも親交があり、文学者になることを共に志していたが、
家の経済的な事情もあり許されず、兄と同じく軍人の道を選んだと何かで聞いた覚えがございます。
『皇国ノ興発此ノ一戦ニ在リ、各自一層奮闘努力セヨ』
(日本の興発はこの戦いにかかっている。全員が勝利のためにいっそう励み、努力せよ)
今世界中で、人類は先の見えない新型コロナと戦っておりますが、
各自、飛沫感染予防に一層奮闘努力せよ!!と、申すところでしょうか。

 

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