2026.02.26女将通信
梅見月によせて・・・。
梅の花もほころびはじめ、桃の節句も近づいてまいりました。
海はいつの間にか、冬の海から春の海へ・・。
春は、もう直ぐそこに。
3月1日より、今まで総支配人として、経験を積ませて頂いていた、
長男が、私共を支援して下さっている金融機関さま、
また関連の機関さま方のお陰様で、晴れて社長として、事業承継の運びとなりました。
現社長は、会長へ、私は変わらず女将として、今後も働かせていただきます。
大学を卒業し、一般企業に就職して、
その後一年間、北海道のホテルでお世話になり、
2021年に吉夢に帰り、現在に至っております。
徹夜で書き上げた、観光庁等の補助金申請が通りまして、
吉亭2ベットの和モダン部屋、2階グリルレストラン五感、
空フロア特別室、6階4室、
5階・4階、1室づつのジェットバス付展望特別室改装工事と、3期にわたり、
1人で、設計士さん、建設業者さんと折衝し、
無事完成し、社長と私は、只々見守るのみでございました。
また新社長の初仕事として、今年、
夢亭大浴場、1階バイキング会場の大規模改修工事を、
5月の連休明けより、7月末迄の3ヶ月間、全館休業し、着々と準備を進めております。
夢亭大浴場は、今までご不自由をお掛けしていた、10階露天風呂への移動の動線を改善させ、
サウナを改装、洗い場を増やし、日々のお疲れ落としの充実を図れるように。
また、1階バイキング会場として、使用していた場所を、
夕食会場としても、吉夢自慢のお料理を、お好きなお飲み物とともに、今までの夢あかりのハーフバイキングをレベルアップさせる形で、
ご提供させていただこうと、考えております。
それでも、今迄の料亭阿うん、グリルレストラン五感、大・小宴会場、お部屋食は、
従来通りご利用いただき、
また一段も二段もステップアップした吉夢で、皆様をお迎え出来ますよう、
おもてなしにも、スタッフ一同、更に磨きをかけてまいりたいと存じます。
冷え渡った空を、見上げれば冬の大三角が輝き、
時を経ても、なお変わらぬ光に導かれ・・。
今日も大いなる自然に、生かされ許され、大きな感謝!!
吉夢には、昔から、不思議な逸話がございます。
義母が、若く元気で働いていらした時、
誕生寺に御詣りに来られた、修行の女性の方から、お部屋に呼ばれ、
ホテルを龍が巻いて、守っていらっしゃると。
私もそれを聞き、誕生寺さんに行った折には、八大龍王様の石碑と竜王堂を必ずお詣りさせていただくようになりました。
また、半世紀以上前、吉田屋旅館から、コンクリート造り、ニューこみなとホテルへの工事中、
完成の最後の段階に、屋上7階にウインチで貯水槽を2本のワイヤーで、
1階から上げる際、ワイヤーの1本が切れるアクシデントに遭遇、
あわや宙吊り状態となり、残る1本も切れたら落下という危険な状態の中、
屋上のウインチの機械の下に、いるはずの無い2匹の蛇が、とぐろを巻いていたとの事。
それを見た工事関係者が、御神酒をかけ、
これは絶対に上がると確信して、
残りの1本で機械を動かし、屋上に無事上げる事が出来、完成に至ったと聞きました。
嫁に入りまして、当時、義母からその話の顛末を聞き、
蛇年生まれの、社長と私の役目と申しましょうか、覚悟と申しましょうか、
それを、強く認識した次第でございます。
その後も、先代の義父亡き後、懸命に生きて来た、義母の言葉を、大切なものとして受け止め、
周りの方に、助けていただきながら、のれんを守ってまいりました。
45年、社長と二人三脚、脇目も振らず、此処までたどり着き、
息子に、確かにバトンを渡せました事は、
只々、言葉では言い表せない、有難い思いでおります。
折々に、また辻々に出逢った方々からの、今も変わらぬ温かなお支えや、お導きのお陰様があり、
今日に至れました事、井戸を掘った人の恩を忘れないとはこのことと、
これからも、許される限り、頂いたご恩を忘れず、また頂いたご恩を少しでもお返しできるよう、
若い社長のいく末を、灯台の灯りのように、照らしながら、努めてまいりたいと、祈る今日この頃でございます。
これまで頂戴してまいりました、数々のご支援に深く頭を垂れ、
新生吉夢を、引き続きご愛顧賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第でございます。





