吉夢通信
水無月によせて・・・。
紫陽花の美しい季節となりました・・が、
熊本の震災の被害も未だ収まらぬうちに、
水害が日本各地を襲っております。
皆さまお変わりなくお過ごしでございましょうか。
寒い冬を過ごし、咲く桜に心浮き立つ春を迎え、
もう、すでにカレンダーは、6月となりました。
何か梅雨時は、テンションが今一つ下がりますが、
水も大切な天の恵み、豊穣の秋を向える上で、
大切な季節の通過点でもあります。
吉夢でも、新人さんが、洋装から和装となり、
ロビーに、先輩さんに混じり3人並びますと、
一層華やぎ、梅雨の空もなんのそのです。
慣れない着物での動きは、まだまだぎこちなさそうですが、
がんばるモード全開で、お客様のお部屋へのご案内、
ご宴会場、お食事処と、少しづつ仕事が板に付いてまいりました。
お陰さまで、館内リニューアル工事も着々と進み、
あらかたの備品の発注も済み、今月末の完成を待つばかりとなりました。
消防の検査等が無事済みましたら、7月半ば、いよいよオープンとなります!!
眼下に広がる太平洋の青い海を見渡し、
山に落ちる夕日を眺めながら、お湯に浸かり・・、
夕げに山海の珍味に舌鼓を打ち、
お客様のお心に添えるよう、枕にもこだわり、
ごゆっくりとベットでお休み頂けますよう、しつらえました。
今年も、8月には連夜の花火が開催され、
ホテルの目の前の防波堤から打ち上げられます花火は、
それはそれは圧巻の見応えで、お楽しみ頂けるものと存じます。
毎年、好評頂いておりますお子さま広場、
景品等、フロントさんが既に発注済みとの事、
今年もパワーアップして、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
梅雨の晴れ間の涼やかな風に、今日も生かされ大きな感謝!!
【平和(ふぃ―わ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)】 『平和の世界が大切』
(金武町立金武小学校6年 仲間里咲 平成28年6月23日沖縄慰霊の日にて)
「ミーンミーン」
今年も蝉の鳴く季節が来た
夏の蝉の鳴き声は
戦没者たちの魂のように
悲しみを訴えているということを
耳にしたような気がする
戦争で帰らぬ人となった人の魂が
蝉にやどりついているのだろうか
「ミーンミーン」
今年も鳴き続けることだろう
「おじぃどうしたの?」
左うでをおさえる祖父に問う
祖父の視線を追う私
テレビでは、戦争の映像が流れている
しばらくの沈黙のあと
祖父が重たい口を開いた
「おじぃは海軍にいたんだよ」
おどろく私をよそに
「空からの弾が左うでに当たってしまったんだよ」
ひとりごとのようにつぶやく祖父の姿を
今でも覚えている
戦争のことを思い出すと痛むらしい
ズキンズキンと・・・
祖父の心の中では
戦争はまだ続いているのか
今は亡き祖父
この蝉の鳴き声を
空のかなたで聞いているのか
死者の魂のように思っているのだろうか
しかし私は思う
戦没者の悲しみを鳴き叫ぶ蝉の声ではないと
平和(ふぃーわ)を願い鳴き続けている蝉の声だと
大きな空に向かって飛び
平和(ふぃーわ)の素晴らしさ尊さを
私達に知らせているのだと
人は空に手をのばし
希望を込めて平和(ふぃーわ)の願いを蝉とともに叫ぼう
「ミーンミーン」
「平和(ふぃーわ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)」