吉夢通信
弥生月によせて・・・。
花冷えと申しましょうか、春の足音は確実に聞こえていますが、
外出時にはまだまだ羽織るものが、一枚必要な毎日です。
我が家では、桃の木のピンクが何とも可愛いらしく、
その花びらが増えていくのが、毎朝の楽しみになっております。
吉夢でも、春休みとなりお陰さまで、ご家族連れやご友人等々のお客さまで、
連日、賑わっております。
私も、コーヒーコーナーに張り付いて、
お越し頂いたお客さまへ、ある時間まで、お茶出しをさせて頂いております。
私は、カウンターの中で、ロビー側で客室係のお姉さん方が、
お客さまに、お茶の接待をさせて頂き、
その折、一言二言、客室係の方達との会話の中で、
気付いた事をお伝えしたり、感じたことを話してみたり、
この時間も、私にとりましてとても大切な時間となっております。
もうもう、私が先頭きってロビーのお客さまの居られる処で、
自ら采配する事など、何一つ無く
客室係のお姉さん方には、
気持ちよくお客さまをお迎えしお接待できるように、
彼女達に、自ら心を寄せる・・・そちらに私の務めがあると考えております。
その潤滑油になる言葉かけが、『 ありがとう 』
只々この「ありがとう」に、私の思いのすべてが集約されております。
以前、「ありがとう」を、日に何千回、何万回言葉に発すると、
ミラクルが起る等と聞いたことがありますが、
何も無い無いづくしの私が、現在こうしていられる事が、既にミラクルな事でして、
「これで良し!!」「これで有り難い!!」と捉えて、日々過ごしております。
現実いつも、神様仏様のような気持ちではおれませんが、
あとでこれも私に大事な事柄と消化し省りみれば、それもまた、
そんなに難しい事でもなくなります。
都会でも、外食産業の閉店が相次いでいると耳にしました。
人手不足が理由とのこと。
拘束時間が長く、その割りに給与が低い、労働環境が悪いイメージの定着等、
私共旅館業も、他人事として見ておれません。
社長や私も、お客さまの満足度は当然の事ですが、
働いて下さる社員さんへも、
毎日生きがいを持って働ける職場つくりに、
これからも、心を配ってまいりたいと念じております。
4月1日は、吉夢でも数名ですが、
新人さんをお迎え出来ることになりました。
一緒に吉夢号に乗船下さる若い方々が、スムーズにお乗り頂け、
共に手をたずさえ、良き航海となるよう、
しっかり舵取りさせて頂きたいと存じます。
夕陽の落ちる時間も随分と遅くなりました。
刻一刻移り変わる大自然のあり様の中、今日も生かされ大きな感謝!!
東日本大震災からまる6年、各地で追悼行事が行われました。
あの日、私は市内の亀田病院で、
社長の不整脈のアブレーション手術の終わるのを、
いまかいまかと待っていました。
無事に終わったと看護士の方が伝えに来て下さり、
安堵しておりました途端、大きな船の揺れのようなものに襲われ、
その後は、ゆ~らゆ~らと船酔いになりそうな揺れに、
驚いて11階のタワーから、直ぐ前の海を見渡すと、
何隻もの船が沖を目指し、
また救急へりポートまで海水が浸水し、
当の社長は、綺麗な花畑を見ていたようで、
震災をまったく知らぬが仏でございましたが、
その時、あのような大きな震災になるとは、想像だに出来ない、
3月11日、14時46分でした。
福島からのお子さんが、学校でいじめられていると・・。
言語道断!!
被災された方々の傷口に塩を塗るような・・、
そんな事がまかり通る訳がありません。
天知る 地知る 己知る
平和な世界は足元から・・・。