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吉夢通信

吉夢通信

葉月によせて・・・。

2018年08月24日
posted by 吉夢 女将

暑さいまだ衰えず、

猛暑、酷暑の活字もかすんで見えるこの頃、

皆さまには、ご健勝であられますでしょうか。

お伺い申し上げます。

  

8月にはいり、毎日行われた、

小湊連夜の花火も、お陰様でお越しいただいたお客様に、

大変喜んでいただき、今年も無事終わり、

気が付けば、8月も終盤に差し掛かっております。

気が付けば・・・とは、おかしな文言になりますが、

毎日々、お客様をロビーでお迎えして、

ともすると、日にちや曜日の感覚が飛んでしまい、

お客様がご無事でお着きになり、

お喜びでお帰りいただく事のみに、心砕く毎日でございます。

 

ロビーにおりますと、お叱りの言葉を頂戴する事も、

多々ございますが、私が直接聞かせていただければ、

時間短縮、問題解決も早く、何より恐いのは、

起った問題すら知らないで終わってしまう事なのでございます。

夏の時期は、ご家族連れのお客さまが、大勢お見えになりますので、

少しでも、お待たせしないように、

午後からは、社長自らロビーに立ち、チェックインの折の先導を、

率先してやって下さっております。

また、夕方になると、各食事処のヘルプに、

他部所の方が、廻ってくださり、

今年の夏も余日少なくなりましたが、

スタッフ皆のお陰で、大過なく終えることが出来、

有り難いの一言です。

 

31日には、ご苦労様の夏仕舞い、

社員さんも楽しみにしている事を、耳にしまして、

お席を廻り、お礼の一言申し上げたいと存じます。

平成最後の夏・・・何か、もの寂しい響きですが、

このように、歴史はまわり、

時は過ぎて行くものなのだと思い、

天が与えたもうたこの御役を、

全うして帰れたら、本望と思えるこの頃、

暑い日差しの照る小湊で、今日も生かされ、大きな感謝!!

  

・・・立正佼成会を創立する前、漬物の行商をしていた私は、

お客さんに喜んでいただくには、

おいしい漬物を作ることだと信じていました。

ですから、値段も安くし、直ぐに味がかわることのないよう、

心配りを忘れませんでした。

福神漬を大盛りにしておまけすると、とても喜ばれたものです。

私は、漬物が売れること以上に、

お客さんの喜ぶ姿を見ることが楽しみでした。

商売でも何でも、人さまに喜んでもらっていたら、

損をすると思う人もいるかもしれません。

けれども、損などしないのです。

お風呂で、お湯を「人さまへ」という気持ちで向こうへ押しやると、

向こう側のお湯が、押しやった分だけ返ってきます。

それと同じように、人さまのことを第一に考えていると、

目に見えない功徳がめぐりめぐってくるのです。

                                  (立正佼成会 開祖 庭野日敬氏)

  

帰って夜、湯船に浸かりますと、

いつも今日あった出来事を思い返し、一人反省会を始めます。

今日一日、思いあがった態度はなかったか。

伝えた言葉に間違いは無かったか。

ほんの数分の事ですが、わが身を省みる大切な時となり、

明日へのよすがとなっております。

生前義母である会長が、「損して得とれ!」と、

笑顔で話されていたのが、思い出されます。

母も経営者として、母親として日々悩みながら、

一つづつの事柄に、歩みを止めず、解決して行ったのだと、

今更ながら、その偉大さに触れる毎日でございます。