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吉夢通信

吉夢通信

暮古月によせて・・・。

2019年12月22日
posted by 吉夢 女将

寒さが日増しに厳しくなり、令和初めての師走を迎え、

皆さまも、気忙しい毎日を送っていらっしゃる事と存じます。

 

年の始めには、思いもしない、考えもしない事ばかりが、

この1年の間に起こりまして、

人生には、上り坂、下り坂、そしてまさかの坂があると言われますが、

今年は、まさか!まさか!の連続で、

後半は、それにスピードが増し、ジェットコースターさながらの、1年となりました。

そんな心臓に悪いと思える事ばかりが続いた1年でしたが、

ここまで辿り着け、今ここに居られる事すべてが、

有難い事と、深い感慨の中におります。

  

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。

と、ありますように、焦らず、ゆっくりと、今を味わいながら、

思い通りにならないことが、当たり前だと思っていれば、

不平不満も起こらず、歩んで行けるという事でしょうか。

来年、創業90周年を向かえるにあたり、

今年は大掃除の年、踏みとどまり、見返り、反省の年として、

新生吉夢として、立ち上がり、また新しい一歩の年とする為に、

出てまいりました事柄ひとつひとつの禊を、

厳粛に受け止めなくてはならないと、

私自身、思いを強く、新たに、進んで行く覚悟でございます。

 

今年皆さまより、賜りました沢山のお陰さまに、深く御礼申し上げますと共に、

来たる年も、何卒ご贔屓賜りますよう、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。

元旦には、ロビーで行われる、恒例お餅付き、

午後からは、お茶室での初釜、裏千家の酒井先生と門下の皆様にお出で頂き、

お抹茶とお菓子のお接待、

ファミリーでカラオケ、卓球、夜はロビーコンサート鑑賞等、如何でございましょうか。

社員一同心いっぱいの笑顔で、皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

 

今日も、夕陽は静かに山へと沈んでまいります。

大いなる命の源で、今日も生かされ許され深い感謝!!

 

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

急ぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。

心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

己を責めて人をせむるな。

及ばざるは過ぎたるより優れり。

              ( 徳川 家康 )

幼い頃から人質生活が長く、苦労を強いられて育ち、

成人の後も妻子を失い、ひたすら忍耐の道を歩み、

やがて信長、秀吉も叶わなかった天下統一を果たし、

徳川300年の礎を作った祖に、

学ぶところ大と、私も、心に留め置きたいと存じます。