吉夢通信
睦月によせて・・・。
大寒を過ぎ、寒さひとしお身にしみる今日この頃、
皆さまお変わりなく、お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
コロナは世界中の、今まで極々普通に営まれていた日常の生活を一変させてしまい、
当たり前に行っていた、通勤、通学、外食、国内・海外旅行エトセトラ・・・に、
行動の制約や縛りをうみました。
当たり前なんて、実は無いんだよ、
日常は、すべて奇跡の連続なんだと、耳にしたことがございます。
何か事が起きた時、人は当たり前と錯覚して送っていた日々が、
なんと有り難く、かけがえのない物だったかと、気が付くのですが、
私自身も、常にその思いを忘れずにいなくてはと、今回も強く肝に銘ずる思いでございます。
先月のブログでも触れましたが、
フロントの女性、元気に家族の待つ中国へ旅立って行きましたが、
まだまだ、中国に入りましても、2週間のホテルでの隔離、
故郷に帰りましても、1週間の留め置きを過ぎまして、
ようやく、ご家族水入らずの生活に戻れるそうで、
この様な所にも、コロナの影響は大きく響いているわけです。
また今月はもう一人、高校を卒業して11年と数ヶ月、
客室係で吉夢を支えて下さった瞳の綺麗なYさんが、
ご友人の紹介で知り合った方と、ご縁が有り、晴れて寿退社となりました。
若い子を抱えているので、この様な事も当たり前なのですが、
やはり入社から、知っておりますので寂しいですね。
客室係さんから廻って来た一言カードに、月並みですが、祈りを込めて、
「・・・幸せになってください・・・。」と、記しました。
この旅館業、就業者の年齢層に大きな幅がございます。
元気で働いて下されば、何歳でなければならないの縛りも、全くございませんので、
お幾つでも、健康でやる気さえあれば、もうもう歓んでウエルカム!なのです。
年を取っても、筋肉鍛えられてお給料貰えて、こんな良い仕事は無い!なんて、
有り難い事言って下さる方も、おいでです。
今までの人生で、思い方受け取り方で、雲泥の差が出ると、私も沢山学び、
そして捨てて行きたいのは、こだわりや頑なな心、
自分の活動の範囲をせばめ、視野を狭くいたします。
それを長い間経験し学び、反省してまいりました。
今年も常に、温かな心、明るく元気になるような言葉かけが出来る様、
更に努めてまいりたいと、年の初めに書き記して置きたいと存じます。
ここ数日、夕陽は溜め息が出る程の澄んだ輝きを放って、山へと帰って行きます。
自然は全ての思いを受け入れ、今日も生かされそして許され、大きな感謝!!
息子が大学を出まして就職し、赴任先の兵庫で暮らしておりましたが、
退社し、吉夢へ本格的に入る前にと、
昨年7月より、北海道で修業させて頂いておりましたが、
その研修を終え、3月には以前の職場で知り合った、
可愛いお嫁さんを連れて、帰って来る運びとなりました。
若い2人が吉夢で、あらたな息吹をもたらしてくれる事を願いつつ、
春の訪れを、待ちたいと存じます。