吉夢通信
睦月によせて・・・。
2011年01月25日
posted by 吉夢
房総は今、
水仙、ストック、菜の花、キンセン花等々、花真っ盛り。
ロビーには、黄金色の夕日のスポットライトが、
まぶしいばかりに輝き、
今日の終わりを告げて、静かに落ちて行きます。
ホテルの中では、
色々なところで、お客様のお褒めや、
お叱りの言葉を頂戴し、一喜一憂の毎日。
私自身、未だ至らぬ身ながら、
いつも心掛けている事は、
その時の感情に任せて言葉を発しない・・・・。
先代の口癖で、大女将から伝えられた、
人はぐっと一度、生唾を呑み込んでから言っても、
遅くない・・・・という教えでしょうか。
後で後悔する言葉は、相手を不快にするばかりか、
自分をも毒する、後味の悪い物となるので、
気を付けて言葉賭けするよう努めております。
その一言で、お客様に寛いで頂き、また喜ばれて、
その一言で、社員さんも元気百倍になって、
気持ち良く働いて下さるならば、
こんなに有り難い事はありません。
人は何を言うかよりも、
誰が言うか・・・に、重きを置かれると、
何かの本で読んだ気がいたしますが、
言い得て妙の、深い言葉です。
年の功で、年々発する言葉に責任という重みが加わって、
かけられたその一言で、私自身が救われる思いになるように、
そんな美しい言霊が自然に出て、
暖かい気持ちになって頂けるような・・・。
新しい年の始めの元つ月に、
決心を新たにしたいと思うこの頃です。
天台宗 ハワイ別院 荒 了寛師 作