吉夢通信
陽春によせて・・・・・・。
観光業として、激動の3月、4月を駆け抜け、
気が付けば若葉萌える、新緑の5月の声を聞く季節となりました。
暖かい日なら安心し、大雨となれば何やら胸が騒ぎ、
寒い日は彼の地はもっとお寒いのではと、
思いめぐらす事が日常となりました。
東京の娘からの電話で、母校でのお御堂で行なわれたイースターに、
参加してきたとの事。
復活祭とも呼ばれる式典はまず、
「おめでとうございます」から始まるという。
イエス様が十字架にかけられ、墓より復活したといわれる日ですが、
他の意味合いもあるようで・・・・・。
長い冬が終わり、草木に再び生命が甦る喜びを表したものでもあるとも・・・。
震災後、関東近辺、吉夢を含め皆、旅館・ホテル業はキャンセルの嵐に見舞われ、
大きなダメージを受け、2次被災地となっていると申しても過言では無い状態です。
ご心配下さり、お問い合わせ下さる方、
わざわざ、おしてご宿泊におみえ下さるお客様には、
只々有り難く、手が合わさる思いでお迎えし、
先日も、福島のお客様が、
「一晩ゆっくりと休む事が出来ました」と言ってお帰りになられ、
宿冥利に尽きる言葉を頂き、こちらの方が元気を頂戴いたしました。
そんなご縁の一つ一つが、
今の吉夢を支え、押し上げて下さっている。
テレビで 津波に流され、生還された数人の方々が、
口々におっしゃられた同じ言葉は、「運が良かった!!」
それでは、運とは何か・・・・?と、思い巡らす。
今頂いて在る、この生命の意味を、もう一度再認識し、
私も大いなるものに、許されながら生きている我が身を、
今一度甦ったような、神聖な心持ちで、
吉夢の復活、再生に力を注いで行きたいと強く心に留める今日この頃です。
社員さんと共に、満面の笑顔で、沢山のお客様をお迎え出来る日も、
決してそう遠くは無いと、信じて・・・・・・。
人生離別なくんば、
誰か恩愛の重きを知らん。