吉夢通信
麦秋によせて・・・・・。
東北では雪が舞い、
毛布一枚では暖を取るのも難しい、そんな困難なトンネルをくぐり抜け3ヶ月・・・。
いつの間にか、熱中症の心配が話題に上る季節となりました。
【人間は助からないと思っても、助かっている。】とは、
幾つもの偉大な記録を残した、
将棋棋士、大山康晴十五世名人のスランプを救い、
以後も心の支えになったといわれた名言です。
同郷のクラレ社長 大原 總一郎氏が、
陶板を河井寛次郎氏に依頼し、贈ったと言われている。
先日も、社長が出張から戻り、
千葉は、全国的に見ても観光業の復興が顕著に遅れていると言って、
帰ってまいりました。
それは、館内にいる私でも、お客様の入り込みで、
十分判っていることですが、
数字、順位で見せられると、それはまた、厳しいものがあります。
そんな時思い出した一遍が、上の言葉です。
どんなに厳しい局面でも、突破口は必ずある!決して諦めない姿勢、
絶望の底でも、たとえ八方塞がりでも、
必死に手を考えれば、どこかに道が見えるはず。
吉夢も、毎日自分の仕事をこなしながら、
客室掃除、布団敷き、御燗場、冷蔵庫補充、スタッフ管理と、
気持ちよく駆けずり回ってくれている社員さんに助けられている。
夏のお客様誘客のDM作り、
今年は、海水浴をなさらなくても、
お子様に喜んで頂こうと、館内のお子様広場の充実、
近隣のプールへの送迎等、
皆で、話し合いを重ね、
お越し頂いたお客様に喜んで頂け、楽しい思い出に残る夏の趣向を、
どんどん考えて行きたいと思っております。
見渡せば、助かっている、すでに頂戴している全ての事に感謝し、
いつも変わらぬメーンバンクの心強い後押しも、決して忘れてはならない事と、
心に留め置く今日この頃です。
「たった一人しかいない自分のたった一度しかない人生を、
本当に生かさなかったら、
人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」 ( 山本 有三 『路傍の石』より )