吉夢通信
東日本大震災から1年・・・・。
2012年03月11日
posted by 吉夢 女将
波穏やかな、今日の小湊の海。
当館でも、午後2時46分 館内放送で、
それぞれが、館内それぞれの場所で犠牲者の御霊安かれと、
1分間の黙とうの祈りを、捧げさせていただきました。
私も一人ロビーで海に向かい、静かに目を閉じますと、
胸に熱いものが込みあげて・・・。
そんな感傷に浸っておりましたら、
外では大きな太鼓の音とお題目が聞こえてまいりました。
日蓮宗南部宗務所管内の、
ニ百数十名のお寺のご住職様、檀信徒の皆様が、
声高らかにお題目を上げられ、
小湊の船上から震災者の皆様に、祈りが捧げられました。
陛下のお言葉にもありましたように、
私達皆が被災者の方々に心を寄せ、
被災地の状況が改善されていくことを願ってやみません。
福島のお子さん方が、一日も早く外遊びができますように・・・。
まだまだ、私達がさせていただくのは、これからが本番です。
「綾ちゃん、生きるということは、ぼくたち人間の権利ではなくて、義務なのですよ。義務というのは、読んで字のとおり、ただしいつとめなのですよ」 この言葉は、わたしをふるい起こした。 (そうか。生きるというのは、義務だったのか。義務ならば、どんな苦しいことがあっても、まず生きなければならない) (三浦 綾子著 道ありき より) |