吉夢通信
梅見月によせて・・・・・。
小湊でも来週より、
春の風物詩、ひじき刈りが始まります。
小湊のひじきは、外房の海に洗われ誇り高い、日本一の銘産品。
昨日は、ルーム主任のまみこさんより、
ふきのとうを頂き、てんぷらで昨晩、
残りは、蕗味噌作りに初挑戦!!
鴨川の苺も、そのままで充分甘い!
海岸をウォーキングしている社長も、
岩に張り付く長く伸びた茶色のひじきに、
頬をかすめる風に、
海はもう春だと話しておりましたが、
そう・・こちら房総では、
海の・・山のいたるところで、
確実に春の足音が聞こえてまいりました。
今朝の朝刊で紹介されていた、御手洗 瑞子女史は、
一年間、「国民総幸福量」を掲げるブータンで、
初代の首相フェローを昨秋まで一年間務め、
観光を担当され、のんびりした職場で、
「もりもり」働いたそうですが、
中でも、仕事に悩んでいた時に、
上司がかけてくれた言葉は一番の宝物だと話されている。
「こう思うことも大切だよ。『これでいいのだ』ってね」
貧富の格差や民族問題など、
現実のブータンは様々な課題を抱える。
でも人々は、「いろいろあるけど、いい国だろ」と、
胸を張っていたという。
それはつまるところ、
「自己肯定力の強さこそ、彼等の幸福感の原点。
多くの人にそれを伝えたい」と、話されている。
私なども、日々ついお客様のお言葉、アンケートや口コミに、
一喜一憂して・・・どちらかといえば、一憂が多いですが・・・。
その時に考えられる、最善のこと、
やることをさせていただいたら、
あとは「これでいいのだ!!」と、
あるところで、自分に踏ん切りをつけながら、
毎日を過ごすことは、大切なことなのだと、
つくづくこの文章に教えられました。
雨、風をしのげ、暖かい布団に包まり、
暖かいお食事がいただけ、
そんな毎日のありがたみを、
昨年は、骨の髄まで感じられる災害に遭遇し、
皆が、その痛みを共有したいと、
その方、その方の今出来る事柄や温かい手が集まり・・・。
いまだ困難を強いられる被災地の方々のご苦労には、到底及びませんが、
私達も、忘れずにこれからもずっとエールを送って行きたいと、
早春の海に祈るこの頃です。
「暗黒を嘆くより、一燈をつけましょう。
我々はまず我々の周囲の暗を照らす一燈になりましょう。
手のとどく限り、至る所に燈明を供えましょう。
一人一燈なれば、萬人萬燈です。
日本はたちまち明るくなりましょう」
(安岡 正篤)