吉夢通信一覧 女将
卯の花月によせて・・・。
卯の花の匂う垣根に・・・♪
我が家の庭は、今八重桜が葉桜へと変わり、
チューリップの花から始まり、芍薬、小手鞠等々、
朝、窓を開けると昨日まで蕾だった花が、
花開き、それを眺めるのが、楽しいひと時となり、
春はやはりウキウキ、心躍るものです。
吉夢でも、今年入った新入社員さん方は若葉マーク、
各部所を転々と移動しながら研修していただいてます。
宴会場を廻ると、彼女達が先輩さん方に教えていただきながら、
一所懸命に張り付いて、働いています。
今まで、親御さんの庇護のもと、
守られて生活して来た生活と一変して、
社会に出て、寮生活を経験しながら、
社長の、入社式の言葉にも有りましたが、
自由も享受出来ますが、其処には責任も自ずから伴います。
大切なお給料、初めて手にするのは、
5月の初めでしょうか。
お父さまお母さま、お爺さまお婆さま、
ご兄弟へときっと今から考えていることでしょう。
GWが終われば、直ぐに1班目の社員旅行が待っています。
今年は、羽田から北海道!!
支笏湖の湖畔のホテル、
是非とも社員さんに研修していただきたいと、提案したホテル。
翌日は、小樽観光、夜の札幌を満喫。
食べて良し!観て良し!呑んで良し??
ワーホリの台湾からのお二人もご一緒に♪
皆で、楽しい思い出残しましょう!
大きなバックにしようかと、思案中の女性社員さん、
きっと、沢山のお土産を買う予定なのでしょう。
毎年恒例の社員旅行、早起きしても、皆活き活き笑顔。
社長も私も、この喜ぶ笑顔が見たくて、
色々練って、考えて・・・。
もう、私の机には、気の付く女性社員さんが、仕事の合間に作って下さった、
きれいな旅のしおりが出来上がって来ていて、
皆さんのテンションも一層盛り上がります。
これから暫くは毎日、目の廻る、走る走る連休となりますが、
お客様も皆さま、楽しみに吉夢へおいで下さいますので、
笑顔と明るいご挨拶で、お迎えしたいと願っております。
話は変りますがある本に、
人の実の親は父母二人、
祖父母、曽祖父母と十代遡るとその代の両親の数は1024人、
二十代遡るとおよそ百万人、
三十代遡ると、なんと十億人を超える数となるそうで、
驚きです。
想像もできない数多くのご先祖の、
一人として途切れぬ命のリレーの中で、
私達は、今ここに存在しているのでございます。
連綿と続く命の系譜の最先端を生きて、
いわば今の私達は「無数の先祖の代表者」
ですから、かけがえのない「我が身」そしてご縁のある方々・・・と、
大事に生きねば、罰があたります。
そういえば、今日は生家の母の月命日、
あとでゆっくり、お礼を申し上げましょう。
うららかな春の暖かさの中、
今日も生かされ、深い深い感謝!!
「ちちははも そのちちははも わが身なり 我を愛せよ われを敬せよ」
( 二宮尊徳翁 )
弥生月によせて・・・・。
このまま暖かい日が続くのではと思っていると、
冷たい雨に身が縮こまる日もあり、
三寒四温を繰り返し、今年も春が少しづつ近づいてまいりました。
吉夢でも、今年入社の決まった5名の方が、
入寮を無事済ませ、キラキラと眩しい笑顔で、
研修期間に入りました。
お陰さまで、別亭も予定通り20日開業となり、
ご宿泊のお客様、夢あかりでのお食事のお客様で、
連日賑わっております。
準備万端!!とオープン致しましたが、
あれが・・・これが・・・、
足りなかった・・、こうしたら良いと、
毎日々、それはそれは出てまいります。
明日は、午前中に業務連絡会議、
午後からは幹部会議がありますので、
私も、問題点を書きとめてありますので、
皆の知恵を頂きながら、
より良いものにしてまいりたいと思っております。
お部屋も増えましてお客様の、色々な形でのご要望に、
少しづつですが、お応え出来るようになりました。
今まで宿の常識でした、1泊2食付を受けつつも、
それに加え、
夕食までのお時間にはお着きになれない・・、
夕食は外で召し上がってから・・、
遅くにお着きとおっしゃるお客様にも、
1泊朝食が、別亭をオープンしたことにより、
よりお使い易くご提供出来るようになりましたことは、
私どもにとりましても、
社長が日頃申しておりますお客さまのご要望の、
裾野を広げるという意味においても、
合致したものと考えております。
以前も書かせて頂きましたが、
ダーウィンの柔軟に変化出来るものが、
残っていかれるものと、信じて止まない今日この頃、
今日も大いなる大自然の懐で、
許され・・生かされ・・大きな感謝!!
最後になりましたが、
オープンに際し、エージェントさん、周りのお宿さん等より、
沢山のお花を頂戴いたし、
廊下やお食事処が、お陰様で華やぎ、
こちらをおかりしまして、お披露目ながら伏して御礼申し上げます。
梅見月によせて・・・・。
2月は、如月=衣更着=きさらぎとも言い、
旧暦二月でも、
まだ寒さが残っているので、
衣(きぬ)を更に着る月との別名がある程、
まだまだ寒く、何枚も重ねて着ている1枚を脱げない毎日です。
「♪♪ 冬も菜種の花が咲く ♪♪」と唄われる、
花の房総でも、今年は2月に入り、
大雪により、キャンセルという波に襲われ、
ご旅行を楽しみなさっていた皆さまへも、
お越しをお待ちしていた私共も、
残念なことになってしまった2回の週末でした。
これは、私共旅館業に限らずで、
どの業種の方でも大なり小なり、
影響を受けずに過ごせた方は、
おられないと存じます。
感動を残した、ソチオリンピックも閉幕をむかえ、
あと数日で3月!!
庭の沈丁花が、ほのかに香り始めると、
私は、遠い昔の中学校の卒業式を必ず思い出します。
只今、吉夢別亭、
3月20日オープンに向かい、後1ヶ月をきり、
工事も着々と進み、最後の追い込みにかかっております。
通常2名様、洋室ベット対応で、
ベットも、ごゆっくりお休み頂けるように、
こだわった物を選び、ご用意いたしました。
最近は、ベット部屋のご要望が大変多くなりまして、
私も、お客様のアンケートを読ませて頂く度に、
その思いが強くなっておりました。
お待たせいたしましたが、念願が叶い、
これでまた、お客様の選択肢が増え、
ご満足頂けたら、こんなに有り難いことはありません。
1階は、客室とお食事処「夢あかり」
ご家族で・・、ご友人で・・、
カップルで・・。
海の幸をお召し上がり頂きながら、
楽しい会話で、心もほんわか・・・心にあかりが灯るように・・。
社長と、生まれたばかりの、子供の名をつけるように、
思いと願いを込めました。
子供と言えば、
お一人の客室係の方が今月末、
寿、おめでたでお辞めになります。
先日、「今日で、このお着物着るのともお別れね!」って、ご宴会場の前で、
ちょこっと、言葉をかけましたら、
「はい!」と、やり遂げた満足感のあるお顔で、
私に、きっぱりと返事を返してくれました。
周りに居るスタッフも、皆ニコニコ。
もう、ぽっこり大きなお腹が目立つようになった今まで、
着物姿で忙しいお正月も、良く頑張り通してくれ、
2月の今の今まで、働きつづけてくれました。
6月には、可愛い女の子の母になります。
あの子なら大丈夫!!
しっかり者の、頑張り屋さん!
社長も、客室係の同僚が、内緒で用意した思い出アルバムに、
{ 陰、日なた無く、良く働いてくれました!! }と、書いておりました。
幸せになって下さい。
寂しいけれど、彼女は今、吉夢での役割を果たし、
希望と喜びに満ちて、お子さんの胎動を日々感じながら、
やっと、少しの休息に入れます。
本当にありがとう!
毎日、色々なことがあったけれど、
貴女が高校を出て、吉夢を選んでお勤めして下さり、
綺麗な客室係さんと、アンケートに書かれ、
働き者で私達は随分と助けられました。
先日は東京から、
昨年大卒入社のフロント営業の男性のご両親が見えられ、
1泊されて、お帰りくださいましたが、
私は、用事があり、
前日、ご両親さまへのご挨拶代わりの手紙を彼に渡して、
出掛け帰りましたら、
お母さまが、「貴男は人に恵まれたわね!」と、
言い残してお帰りになられたと聞きまして、
スタッフ皆の動き、言動を直に見て、そうおっしゃられたのでしょう。
それを報告されて、
何とも幸せな気持ちにさせて頂きました。
サービス業、毎日驚くような事もありますが、
喜びもあり、出会いもあり、
そして別れもあり・・・。
色々なドラマのある吉夢で共に働かせて頂き有り難い!と、
しみじみ感じる今日この頃・・・。
早春の小湊へどうぞ皆さまもお出掛けください!
今日も、生かされ・・やはり深い感謝!!
人知らずとも 我が良心これを知る
( 同志社大学創立者 新島 襄 )
睦月によせて・・・・。
初日の出、初詣、新年会、七草、大寒を通り過ぎ、
こちら房総は、スタッフブログでも、
お知らせいたしましたが、
菜の花が満開を迎え、また水仙の芳しい季節となりました。
所用で東京へまいりましたが、
帰路も、アクアラインを渡れば、あっという間に君津の山々へと入り、
東京からも近くなったと・・・実感いたします。
先程まで、都会のビル群の中に囲まれていたのに、
トンネルを抜けたら、もう緑の田園風景と申すのでしょうか。
あれよ・・あれよ・・・と言う間に、
1月も最終週となり、もたもたしておりますと、
節分の声が聞こえて来るのも、そう先の話ではなくなりました。
早いですね!
気持は若いのですが、
最近は月日の経つのが、何とも加速している様に思えるのが、
気になるところとなりました。
先日ふと目にした、胎内記憶、胎内前記憶、
そこで皆共通してお子さん方が語られるのは、
子が親を選んで生まれてくるということ・・・。
大きなテレビに顔が映し出され、
その中から選んで、このママ、お母さまを選ぶと、
滑り台に乗ったように、すーっと入って行くと。
そして皆、「人の役に立つために生まれてくる。」
と、生まれてくる意味まで話されるそうで。
「そんな馬鹿な!」と、言ってしまえばそれまでですが、
科学では証明されない事など、
世の中には、まだまだ数え切れないほど沢山ございます。
私事になりますが、
私の生家の母が、昨日亡くなり、
急ぎ東京の病院へ駆けつけましたが間に合わず、
まだ、温もりが残った穏やかな寝顔でベットに横たわり、
布団の中に手を差し入れると、
まだ暖かな身体を・・・長年歩き通した細い足をさすりながら、
「ありがとう・・・・。」と一言・・・。
父を幼い折亡くし、
決して豊かな生活ではありませんでしたが、
毎日、母のお陰で、心は豊かに姉兄仲良く暮らすことが出来ました。
随分昔に別れましたが、お母さん、
お父さんは貴女を間違いなく見つけ出し、
きっと今頃、「良く頑張って生きた!!」と、
久しぶりに再会した父に、労って貰っている事でしょう。
人は何も持たされずこの世に生まれ、
何も持たずにこの世から、去って行きますが、
母も、私達に多くの愛情を分け隔てなく、
人へも、惜しげなく自分の身を削ってでも差し出し、
そしてその生き様を、子や孫に与えつくして、
大事なものを沢山残して、
何も持たずに、また天へと旅立って行きました。
見上げる冬の空は寒く冷たいですが、
ひとつ輝く星を見つけたら、
「まずひと様の為に・・・・そして身を惜しまず働きなさい!」と、
小さな頃から、後姿で教えて下さった母の星なのだと、
見つけ出して語りかけたいと思います。
初春の吉夢ブログが湿っぽくなりまして、
申し訳けありません。
昨日は、日帰りユーターンで帰ってまいりましたが、
こちらでの、やるべき仕事をさせていただいたら、
「貴女を選んで生まれてきて、育てて下さり本当に有難う!!」と、
母を送らせて頂きたいと思っております。
今年も一年、毎日若い(気も・・・という方も含め)
社員さんに囲まれてワクワク喜びで、
時には、少々?言わせていただいて、
何より元気で働かせていただけたら有り難い!!と、
今日も山に落ち行く夕陽を眺めながら、
年の初めも、やはり深く大きな感謝!!
一億の人に 一億の母あれど
我が母に勝る母 あらめやも
( 暁烏 敏 )
暮古月によせて・・・・。
ここのところ、冷え込みが随分強くなり、
今年も余日、数日となりました。
昨日は午前中、業務連絡会議、
主な議題は、お正月の催し物等の確認と仕度等々、
毎年好評頂いているロビーでのお餅つき、
今年は回数を増やし、なるべく多くのお客様に縁起物のお餅をついて頂こうと、
7時15分、8時、8時45分と45分きざみに開催いたしますので、
お越しくださいましたお客様、どうぞ年の初めの祭事に、
ふるって、ご参加くださいませ。
午後からは、3階のお茶室「夢庵」にて初釜、
お菓子とお抹茶をご用意してお待ち致しておりますので、どうぞご一服。
お気軽にお立ち寄り下さいますようお願い申し上げます。
午後からは、幹部会議、
冒頭、社長からの各セクションの幹部さんへのお願い?(少々言葉が優しい・・・?)
来年に向けて、私も隣で身の引き締まる思いでした。
過ぎてしまえばあっという間の1年でしたが、
思い返せば、今年も様々な事が日々あり、
葛藤、ジレンマ、喜び、哀しみ諸々入り乱れ、
心、魂の成長はいかばかりだったのか・・・。
以前も還暦を迎えさせて頂いたことをご報告いたしましたが、
益々、人間としての深みに重きを置き、
おいでいただいたお客様に、
癒し、また安らぎをご提供出来ます様、
気働きに努めてまいりたいと存じます。
今年も、様々な方々との出会いを通して、
新たな機会を頂戴し、大きな学びとなりました。
また念願の喫煙コーナーもフロント脇に完成、
別亭も来春3月末、完成予定で着々と工事の方も進んでおります。
常に、お客様のニーズに素早くお応えし、
改革、改修はもとより、社員教育の徹底にも力を入れ、
決してとどまることなく、
常に一歩前へを来年のスローガンに、
推し進めてまいりたいと存じます。
今年一年、皆さまから賜りました数々のご厚情に、
深く々頭を垂れ、感謝御礼申し上げます。
澄み切った師走の空のもと、今日も生かされ大きな感謝!!
因果応報の法則というものが見えづらく、
それゆえに容易に信じることができないのは、
物事を短いスパンでしかとらえていないからです。
ある思いや行いが結果として表れてくるには、
やはりそれ相応の時間がかかり、
二年や三年といった短い単位では結果は出にくいものなのです。
しかし、それも20年、30年といった長い単位で見れば、
きちんと因果の帳尻は合っているものです。
私も事業を始めて40年以上がたち、
その間、さまざまな人物のさまざまな盛衰を見てきましたが、
やはり30年、40年というスパンで見てみると、
ほとんどの人が日ごろの行いや生き方にふさわしい報果を、
それぞれの人生から得ているのです。
長い目で見れば、
誠実で善行を惜しまない人物が、
いつまでも不遇にとどまることはないし、
怠け者でいい加減な生き方をしている人が、
ずっと栄えていることもありません。
たしかに、何か悪い行いをした人がまぐれや勢いでうまくいったり、
善きことに努めた人が、
一時的な不運に見舞われて低迷したりすることもありますが、
それも時間がたつうちにだんだんと修正されて、
やがてみんながそれぞれの言動や生き方にふさわしい結果を得、
その「人間」に見合った境遇に落ち着いていくものです。
それは怖いくらいにそうなっていて、
原因と結果がピシッと等号で結ばれていることが、
よくわかります。
短期的にはともかく、長期的にはかならず、
善因は善果に通じ、悪因は悪果を呼んで、
因果のつじつまはしっかりと合うようにできているのです。
( 稲盛 和夫 生き方 人間として一番大切なことより抜粋 )