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吉夢通信

吉夢通信一覧 女将

卯の花月によせて・・・。

2014年04月28日
posted by 吉夢 女将

 

卯の花の匂う垣根に・・・♪

我が家の庭は、今八重桜が葉桜へと変わり、

チューリップの花から始まり、芍薬、小手鞠等々、

朝、窓を開けると昨日まで蕾だった花が、

花開き、それを眺めるのが、楽しいひと時となり、

春はやはりウキウキ、心躍るものです。

  

吉夢でも、今年入った新入社員さん方は若葉マーク、

各部所を転々と移動しながら研修していただいてます。

宴会場を廻ると、彼女達が先輩さん方に教えていただきながら、

一所懸命に張り付いて、働いています。

今まで、親御さんの庇護のもと、

守られて生活して来た生活と一変して、

社会に出て、寮生活を経験しながら、

社長の、入社式の言葉にも有りましたが、

自由も享受出来ますが、其処には責任も自ずから伴います。

大切なお給料、初めて手にするのは、

5月の初めでしょうか。

お父さまお母さま、お爺さまお婆さま、

ご兄弟へときっと今から考えていることでしょう。

  

GWが終われば、直ぐに1班目の社員旅行が待っています。

今年は、羽田から北海道!!

支笏湖の湖畔のホテル、

是非とも社員さんに研修していただきたいと、提案したホテル。

翌日は、小樽観光、夜の札幌を満喫。

食べて良し!観て良し!呑んで良し??

ワーホリの台湾からのお二人もご一緒に♪

皆で、楽しい思い出残しましょう!

大きなバックにしようかと、思案中の女性社員さん、

きっと、沢山のお土産を買う予定なのでしょう。

毎年恒例の社員旅行、早起きしても、皆活き活き笑顔。

社長も私も、この喜ぶ笑顔が見たくて、

色々練って、考えて・・・。

もう、私の机には、気の付く女性社員さんが、仕事の合間に作って下さった、

きれいな旅のしおりが出来上がって来ていて、

皆さんのテンションも一層盛り上がります。

  

これから暫くは毎日、目の廻る、走る走る連休となりますが、

お客様も皆さま、楽しみに吉夢へおいで下さいますので、

笑顔と明るいご挨拶で、お迎えしたいと願っております。

  

話は変りますがある本に、

人の実の親は父母二人、

祖父母、曽祖父母と十代遡るとその代の両親の数は1024人、

二十代遡るとおよそ百万人、

三十代遡ると、なんと十億人を超える数となるそうで、

驚きです。

想像もできない数多くのご先祖の、

一人として途切れぬ命のリレーの中で、

私達は、今ここに存在しているのでございます。

連綿と続く命の系譜の最先端を生きて、

いわば今の私達は「無数の先祖の代表者」

ですから、かけがえのない「我が身」そしてご縁のある方々・・・と、

大事に生きねば、罰があたります。

そういえば、今日は生家の母の月命日、

あとでゆっくり、お礼を申し上げましょう。

 

うららかな春の暖かさの中、

今日も生かされ、深い深い感謝!!

 

「ちちははも そのちちははも わが身なり 我を愛せよ われを敬せよ」

( 二宮尊徳翁 )

 

弥生月によせて・・・・。

2014年03月28日
posted by 吉夢 女将

このまま暖かい日が続くのではと思っていると、

冷たい雨に身が縮こまる日もあり、

三寒四温を繰り返し、今年も春が少しづつ近づいてまいりました。

 

吉夢でも、今年入社の決まった5名の方が、

入寮を無事済ませ、キラキラと眩しい笑顔で、

研修期間に入りました。

 

お陰さまで、別亭も予定通り20日開業となり、

ご宿泊のお客様、夢あかりでのお食事のお客様で、

連日賑わっております。

準備万端!!とオープン致しましたが、

あれが・・・これが・・・、

足りなかった・・、こうしたら良いと、

毎日々、それはそれは出てまいります。

 

明日は、午前中に業務連絡会議、

午後からは幹部会議がありますので、

私も、問題点を書きとめてありますので、

皆の知恵を頂きながら、

より良いものにしてまいりたいと思っております。

      

お部屋も増えましてお客様の、色々な形でのご要望に、

少しづつですが、お応え出来るようになりました。

今まで宿の常識でした、1泊2食付を受けつつも、

それに加え、

夕食までのお時間にはお着きになれない・・、

夕食は外で召し上がってから・・、

遅くにお着きとおっしゃるお客様にも、

1泊朝食が、別亭をオープンしたことにより、

よりお使い易くご提供出来るようになりましたことは、

私どもにとりましても、

社長が日頃申しておりますお客さまのご要望の、

裾野を広げるという意味においても、

合致したものと考えております。

 

以前も書かせて頂きましたが、

ダーウィンの柔軟に変化出来るものが、

残っていかれるものと、信じて止まない今日この頃、

今日も大いなる大自然の懐で、

許され・・生かされ・・大きな感謝!!

 

最後になりましたが、

オープンに際し、エージェントさん、周りのお宿さん等より、

沢山のお花を頂戴いたし、

廊下やお食事処が、お陰様で華やぎ、

こちらをおかりしまして、お披露目ながら伏して御礼申し上げます。

  

 

梅見月によせて・・・・。

2014年02月27日
posted by 吉夢 女将

2月は、如月=衣更着=きさらぎとも言い、
旧暦二月でも、
まだ寒さが残っているので、
衣(きぬ)を更に着る月との別名がある程、
まだまだ寒く、何枚も重ねて着ている1枚を脱げない毎日です。

 

「♪♪ 冬も菜種の花が咲く ♪♪」と唄われる、
花の房総でも、今年は2月に入り、
大雪により、キャンセルという波に襲われ、
ご旅行を楽しみなさっていた皆さまへも、
お越しをお待ちしていた私共も、
残念なことになってしまった2回の週末でした。

 

これは、私共旅館業に限らずで、
どの業種の方でも大なり小なり、
影響を受けずに過ごせた方は、
おられないと存じます。
感動を残した、ソチオリンピックも閉幕をむかえ、
あと数日で3月!!
庭の沈丁花が、ほのかに香り始めると、
私は、遠い昔の中学校の卒業式を必ず思い出します。

 

只今、吉夢別亭、
3月20日オープンに向かい、後1ヶ月をきり、
工事も着々と進み、最後の追い込みにかかっております。
通常2名様、洋室ベット対応で、
ベットも、ごゆっくりお休み頂けるように、
こだわった物を選び、ご用意いたしました。
最近は、ベット部屋のご要望が大変多くなりまして、
私も、お客様のアンケートを読ませて頂く度に、
その思いが強くなっておりました。
お待たせいたしましたが、念願が叶い、
これでまた、お客様の選択肢が増え、
ご満足頂けたら、こんなに有り難いことはありません。

 

1階は、客室とお食事処「夢あかり
ご家族で・・、ご友人で・・、
カップルで・・。
海の幸をお召し上がり頂きながら、
楽しい会話で、心もほんわか・・・心にあかりが灯るように・・。
社長と、生まれたばかりの、子供の名をつけるように、
思いと願いを込めました。

 

子供と言えば、
お一人の客室係の方が今月末、
寿、おめでたでお辞めになります。
先日、「今日で、このお着物着るのともお別れね!」って、ご宴会場の前で、
ちょこっと、言葉をかけましたら、
「はい!」と、やり遂げた満足感のあるお顔で、
私に、きっぱりと返事を返してくれました。
周りに居るスタッフも、皆ニコニコ。
もう、ぽっこり大きなお腹が目立つようになった今まで、
着物姿で忙しいお正月も、良く頑張り通してくれ、
2月の今の今まで、働きつづけてくれました。
6月には、可愛い女の子の母になります。
あの子なら大丈夫!!
しっかり者の、頑張り屋さん!
社長も、客室係の同僚が、内緒で用意した思い出アルバムに、
{ 陰、日なた無く、良く働いてくれました!! }と、書いておりました。
幸せになって下さい。
寂しいけれど、彼女は今、吉夢での役割を果たし、
希望と喜びに満ちて、お子さんの胎動を日々感じながら、
やっと、少しの休息に入れます。
本当にありがとう!
毎日、色々なことがあったけれど、
貴女が高校を出て、吉夢を選んでお勤めして下さり、
綺麗な客室係さんと、アンケートに書かれ、
働き者で私達は随分と助けられました。

 

先日は東京から、
昨年大卒入社のフロント営業の男性のご両親が見えられ、
1泊されて、お帰りくださいましたが、
私は、用事があり、
前日、ご両親さまへのご挨拶代わりの手紙を彼に渡して、
出掛け帰りましたら、
お母さまが、「貴男は人に恵まれたわね!」と、
言い残してお帰りになられたと聞きまして、
スタッフ皆の動き、言動を直に見て、そうおっしゃられたのでしょう。
それを報告されて、
何とも幸せな気持ちにさせて頂きました。

 

サービス業、毎日驚くような事もありますが、
喜びもあり、出会いもあり、
そして別れもあり・・・。
色々なドラマのある吉夢で共に働かせて頂き有り難い!と、
しみじみ感じる今日この頃・・・。
早春の小湊へどうぞ皆さまもお出掛けください!

 

今日も、生かされ・・やはり深い感謝!!

 

人知らずとも 我が良心これを知る
( 同志社大学創立者 新島 襄 )

睦月によせて・・・・。

2014年01月29日
posted by 吉夢 女将

初日の出、初詣、新年会、七草、大寒を通り過ぎ、

こちら房総は、スタッフブログでも、

お知らせいたしましたが、

菜の花が満開を迎え、また水仙の芳しい季節となりました。

 

所用で東京へまいりましたが、

帰路も、アクアラインを渡れば、あっという間に君津の山々へと入り、

東京からも近くなったと・・・実感いたします。

先程まで、都会のビル群の中に囲まれていたのに、

トンネルを抜けたら、もう緑の田園風景と申すのでしょうか。

 

あれよ・・あれよ・・・と言う間に、

1月も最終週となり、もたもたしておりますと、

節分の声が聞こえて来るのも、そう先の話ではなくなりました。

早いですね!

気持は若いのですが、

最近は月日の経つのが、何とも加速している様に思えるのが、

気になるところとなりました。

 

先日ふと目にした、胎内記憶、胎内前記憶、

そこで皆共通してお子さん方が語られるのは、

子が親を選んで生まれてくるということ・・・。

大きなテレビに顔が映し出され、

その中から選んで、このママ、お母さまを選ぶと、

滑り台に乗ったように、すーっと入って行くと。

そして皆、「人の役に立つために生まれてくる。」

と、生まれてくる意味まで話されるそうで。

「そんな馬鹿な!」と、言ってしまえばそれまでですが、

科学では証明されない事など、

世の中には、まだまだ数え切れないほど沢山ございます。

 

私事になりますが、

私の生家の母が、昨日亡くなり、

急ぎ東京の病院へ駆けつけましたが間に合わず、

まだ、温もりが残った穏やかな寝顔でベットに横たわり、

布団の中に手を差し入れると、

まだ暖かな身体を・・・長年歩き通した細い足をさすりながら、

「ありがとう・・・・。」と一言・・・。

父を幼い折亡くし、

決して豊かな生活ではありませんでしたが、

毎日、母のお陰で、心は豊かに姉兄仲良く暮らすことが出来ました。

随分昔に別れましたが、お母さん、

お父さんは貴女を間違いなく見つけ出し、

きっと今頃、「良く頑張って生きた!!」と、

久しぶりに再会した父に、労って貰っている事でしょう。

 

人は何も持たされずこの世に生まれ、

何も持たずにこの世から、去って行きますが、

母も、私達に多くの愛情を分け隔てなく、

人へも、惜しげなく自分の身を削ってでも差し出し、

そしてその生き様を、子や孫に与えつくして、

大事なものを沢山残して、

何も持たずに、また天へと旅立って行きました。

見上げる冬の空は寒く冷たいですが、

ひとつ輝く星を見つけたら、

「まずひと様の為に・・・・そして身を惜しまず働きなさい!」と、

小さな頃から、後姿で教えて下さった母の星なのだと、

見つけ出して語りかけたいと思います。

 

初春の吉夢ブログが湿っぽくなりまして、

申し訳けありません。

昨日は、日帰りユーターンで帰ってまいりましたが、

こちらでの、やるべき仕事をさせていただいたら、

「貴女を選んで生まれてきて、育てて下さり本当に有難う!!」と、

母を送らせて頂きたいと思っております。

 

今年も一年、毎日若い(気も・・・という方も含め)

社員さんに囲まれてワクワク喜びで、

時には、少々?言わせていただいて、

何より元気で働かせていただけたら有り難い!!と、

今日も山に落ち行く夕陽を眺めながら、

年の初めも、やはり深く大きな感謝!!

 

一億の人に 一億の母あれど

我が母に勝る母 あらめやも

( 暁烏 敏 )

暮古月によせて・・・・。

2013年12月24日
posted by 吉夢 女将

ここのところ、冷え込みが随分強くなり、

今年も余日、数日となりました。

 

昨日は午前中、業務連絡会議、

主な議題は、お正月の催し物等の確認と仕度等々、

毎年好評頂いているロビーでのお餅つき、

今年は回数を増やし、なるべく多くのお客様に縁起物のお餅をついて頂こうと、

7時15分、8時、8時45分と45分きざみに開催いたしますので、

お越しくださいましたお客様、どうぞ年の初めの祭事に、

ふるって、ご参加くださいませ。

午後からは、3階のお茶室「夢庵」にて初釜、

お菓子とお抹茶をご用意してお待ち致しておりますので、どうぞご一服。

お気軽にお立ち寄り下さいますようお願い申し上げます。

 

午後からは、幹部会議、

冒頭、社長からの各セクションの幹部さんへのお願い?(少々言葉が優しい・・・?)

来年に向けて、私も隣で身の引き締まる思いでした。

 

 

過ぎてしまえばあっという間の1年でしたが、

思い返せば、今年も様々な事が日々あり、

葛藤、ジレンマ、喜び、哀しみ諸々入り乱れ、

心、魂の成長はいかばかりだったのか・・・。

以前も還暦を迎えさせて頂いたことをご報告いたしましたが、

益々、人間としての深みに重きを置き、

おいでいただいたお客様に、

癒し、また安らぎをご提供出来ます様、

気働きに努めてまいりたいと存じます。

 

今年も、様々な方々との出会いを通して、

新たな機会を頂戴し、大きな学びとなりました。

また念願の喫煙コーナーもフロント脇に完成、

別亭も来春3月末、完成予定で着々と工事の方も進んでおります。

 

 

常に、お客様のニーズに素早くお応えし、

改革、改修はもとより、社員教育の徹底にも力を入れ、

決してとどまることなく、

常に一歩前へを来年のスローガンに、

推し進めてまいりたいと存じます。

 

今年一年、皆さまから賜りました数々のご厚情に、

深く々頭を垂れ、感謝御礼申し上げます。

澄み切った師走の空のもと、今日も生かされ大きな感謝!!

 

 

因果応報の法則というものが見えづらく、

それゆえに容易に信じることができないのは、

物事を短いスパンでしかとらえていないからです。

ある思いや行いが結果として表れてくるには、

やはりそれ相応の時間がかかり、

二年や三年といった短い単位では結果は出にくいものなのです。

しかし、それも20年、30年といった長い単位で見れば、

きちんと因果の帳尻は合っているものです。

私も事業を始めて40年以上がたち、

その間、さまざまな人物のさまざまな盛衰を見てきましたが、

やはり30年、40年というスパンで見てみると、

ほとんどの人が日ごろの行いや生き方にふさわしい報果を、

それぞれの人生から得ているのです。

長い目で見れば、

誠実で善行を惜しまない人物が、

いつまでも不遇にとどまることはないし、

怠け者でいい加減な生き方をしている人が、

ずっと栄えていることもありません。

たしかに、何か悪い行いをした人がまぐれや勢いでうまくいったり、

善きことに努めた人が、

一時的な不運に見舞われて低迷したりすることもありますが、

それも時間がたつうちにだんだんと修正されて、

やがてみんながそれぞれの言動や生き方にふさわしい結果を得、

その「人間」に見合った境遇に落ち着いていくものです。

それは怖いくらいにそうなっていて、

原因と結果がピシッと等号で結ばれていることが、

よくわかります。

短期的にはともかく、長期的にはかならず、

善因は善果に通じ、悪因は悪果を呼んで、

因果のつじつまはしっかりと合うようにできているのです。

( 稲盛 和夫 生き方 人間として一番大切なことより抜粋 )