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吉夢通信

吉夢通信一覧 女将

早苗月によせて・・・。

2013年05月30日
posted by 吉夢 女将

今年は、例年より10日近くも早い梅雨入りとかで、

今朝も明け方、強い雨が降っておりました。

 

昨日、2班目の社員旅行から、

無事に帰ってまいりまして、

私達の仕事は、部所によって時間帯が違いますので、

顔は勿論知ってますが、

昼間の客室清掃の方と、夜の和食処の方が顔を合わせ、

なお且つ会話をするという機会は中々無く、

そういう意味でも、この社員旅行は、

親睦旅行という名にふさわしく、

3日目辺りには、皆和気藹々と会話も弾み、

一緒に旅をするとは、こんな効果もあるのだと、

そんな皆さんの姿を、眺めながら、

いつもは、受け入れ側の私どもが、

他の旅館さんに行くことは、

新鮮で、色々と気づき、教えられることが沢山あり、

私にとりましても、何処へ行かせて頂いてもいつも、

大きな収穫となる旅行となり、

今回もまた、

有馬温泉 兵衛 向陽閣さんのご好意で、

お陰さまで思い出深い旅行をさせていただきました。

 

1班目は、スタッフさんがブログに書いてくれましたが、

有り難いことに、

社長の誕生日&還暦のお祝いを、ケーキまでご用意くださり、

社員皆さんに祝っていただき、

アメリカ オバマ大統領という仮の名を借りた=吉夢の営業の皆さんからの、

お花と電報!(これには、社長も感慨無量!)

  

2班目は、高校を卒業して以来15年、

客室係の主任さんとして、

ルームさんのまとめ役とお姉さん代わりをしてくださった方が、

この8月忙しい時期が過ぎるまでギリギリ働いて下さり、

円満☆寿退社となり、宴会も後半はその送別会のようになり、

社長の希望で2人で、デュエット♪♪

私も、聞いていて・・・そして頑張ってくれた月日が思い出され、

胸がジーンと・・・なにやら2人が霞んで見えました。

   

幸せは願うけれど、さみしい・・・・。

そんな複雑な思いを、何度も々経験しながら、

それでもやっぱり、吉夢の社員さん方には幸せになっていただきたい。

それが、社長と私の大きな使命と願いのひとつ。

吉夢に泊まって良かったよ!!

吉夢で働いて良かった!!と、言っていただけるように、

いつも、同じような言葉になりますが、

昨日より今日、今日より明日と、

至りないながらも、我が身を少しづつ、

ステップアップして行けるよう、

励んでまいりたいと一途に願う今日この頃です。

 

雨も天の恵み・・・だから今日も深く感謝!!

 

 

私たち人間がいきている意味、人生の目的はどこにあるのでしょうか。

もっとも根源的ともいえるその問いかけに、

私はやはり真正面から、それは心を高めること、

魂を磨くことにあると答えたいのです。

ーーーなるほど、生きているかぎり衣食が足りて、

不自由なく暮らしていけるだけのお金も必要です。

立身出世を望むことも生きるエネルギーとなるから、

いちがいに否定すべきものでもないでしょう。

しかし、そういうものは現世限りで、

いくらたくさんため込んでも、

どれ一つとしてあの世へ持ち越すことはできません。

この世の事はこの世限りでいったん清算しなくてはならない。

そのなかでたった一つ滅びないものがあるとすれば、

それは、『魂』というものではないでしょうか。

死を迎えるときには、

現世でつくり上げた地位も名誉も財産もすべて脱ぎ捨て、

魂だけ携えて新しい旅立ちをしなくてはならないのです。

ですから、「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、

私は迷いもてらいもなく、

生まれたときより少しでもましな人間になる、

すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためだと答えます。

ーーー私はこのことより他に、人間が生きる目的はないと思うのです。

( JAL 奇跡の再生の礎となった

京セラ名誉会長 稲盛 和夫氏 『生き方』より抜粋 )

母の日によせて・・・・。

2013年05月12日
posted by 吉夢 女将

親の意見となすびの花は

千に一つの無駄もない・・・・。

会長の私たちを諭すときの口癖でした。

 

おかあさん!

今年も、沢山のカーネーションが届きましたよ。

イラン、ロンドン、ニューヨーク、クアラルンプール、

何処へ行かれても必ず母の日に届く、

お花が何よりお好きな会長へ、

お健やかでありますように・・・の祈りをこめて、

弟夫妻からの暖かな想い・・・・・十二分に通じますね。

  (私も、有り難いことに社員さんより頂きました♪)

ーーーーー

どんなきれいな唄よりも

どんなきれいな声よりも

僕をはげまし慰めた

母ちゃんの唄こそ世界一

母ちゃんの唄こそ世界一

ーーーー子供のためならエンヤコラ・・・・・。

(美輪 明宏作 ヨイトマケの唄より)

花見月によせて・・・・。

2013年04月26日
posted by 吉夢 女将

所用で、清澄のお山に上がってまいりました。

山々は青葉、若葉に萌え、

暫く走ると、緑の山の合間に、紫の藤の花がなんとも美しく、

あいにくの雨も、木々は慈雨と喜んでいるように見えました。

 

清澄寺は、

千年杉、かやぶき屋根、日蓮大聖人が勉学に励み、

成人なさり、始めてお題目を唱えた御聖地、

いつ伺っても荘厳なたたずまいに、

心が落ち着き、洗われる名山だと、

私はいつも思わせていただいております。

私共の先代も半世紀以上前に、

誕生寺と清澄寺を、ロープウエイでつなげたいとの大きな構想を描いていたと,

母が、良く話して聞かせてくださいました。

 

生物学者の福岡 伸一氏が書かれたものに、

「生命とは何か」という問題を解明するために生物学者になられて、

ミクロの分野で研究を続けてこられ、

多くの科学者は『生命とはミクロなパーツが寄り集まってできた精密機械のようなもの』

と、とらえたが、パーツを組み合わせただけでは生命は立ち上がらないと・・・・、

生命は機械ではなく、誕生してから38億年間、

長く続けるために、自らを頑丈に作らず、

ゆるゆるやわやわに作っておいて、

絶え間なく自らを壊し、新しい物質に作り替えながら、

外界と隔絶されてみえる皮膚でさえ、

ミクロのレベルでは穴だらけで、

常に環境と水分子とやり取りし、

自分自身を保つというあり方を選び、

家やビルなど人工的な建造物はそのままにしておくと、

風化してしまうが、生命は細胞レベルの自転車操業的な、

アンチ・エイジングをしているので、

昨日の私と今日の私が違うことを中々気づかないが、

いつもちょっと新しくなっている昨日とは違う自分がいる、

固体に見える体でさえ、一瞬々その時に作られ、

『流動しているもの』で、

いまの「私」というものは、いましか存在しない、

人生の預金通帳は、残高がいくらという結果ではなく、

出入りのプロセスが大事で、

すべての生命は、網目のようにつながり合って、

存在しあっていると、書かれていた。

(私の文章は稚拙ですが、本はもっと、緻密に書かれていて興味深いものです。)

 

昨日、蕾だった花が、今朝は咲き、

ツバメが今年も舞い戻って来る季節となりました。

 

吉夢も常に、そとからはあまり変らなく見えても、

常に新陳代謝、アンチ・エイジングを繰り返しながら、

魅力ある宿を創造し、作り上げて行きたいと、

強く切望するものでございます。

今日も、大自然の大きなふところの中で生かされ、

一喜一憂しつつも、

一喜にも一憂にもこだわらない、

そのような生き方が、大事なのだと思える今日この頃です。

 

新人さんも、はや1ヶ月が経とうとしてますが、

最近は笑顔も見られるようになり、

良く頑張ってくれてます。

5月のゴールデンウィークを共に駆け抜けたら、

神戸、大阪方面へと2班に別れて社員旅行、

新人さんも、皆出席!!

一緒に楽しく、行きましょう♪

 

今日も生かされ、深く感謝!!

 

われわれは人生という大きな芝居の

熱心な共演者だ。(ドイツの作家 ハンス・カロッサ)

夢見月によせて・・・・。

2013年03月29日
posted by 吉夢 女将

今年は、桜の開花も早く、

小湊では、名産のひじき刈りが始まっております。

 

春休みシーズン、

吉夢も連日、沢山のお客様で賑わっており、有り難い事でございます。

 

卒業式も無事に済み、

今年4月入社の新人さんも、各部所に配置され、

研修もスタートされていますが、皆良く働いてくださって、

まだまだ数日ですので、顔は緊張でこわばってますが、

きっとこれから、周りの社員さんが毎年のことのように、

その緊張を溶かして行って下さると、私は信じています。

 

「ありがとう!」「たすかります!」「お世話になりました!」

そう言われて、うれしく思わぬ方はおりません。

館内でも、立ち寄ったコンビニでも、出掛けたお店でも、

「おせわさま!!」「美味しかった!ごちそうさま!」と、一言発すると、

相手の方からも、ワンテンション上がった、「ありがとうございます!!」が、

かならず、返ってくると、最近つとに感じます。

黙って受け取っても、沈黙のままお店を出ても、払うものさえ払えば、

決して罪にも、咎めも受けませんが、

人生、笑顔でキャッチボール。

 

結婚当初、ある方に教えられた、

『天に貯金をしなさい』を、

どんな時も、どんな場所でも思い出しては実行して来た賜物でしょうか、

60年近くの人生、本当に困った、苦しかったと思った時にも、

後で思い返せば、救われていた・・・助けられていた・・・と思えることが、

沢山ありすぎる程ございます。

  

今年は、社長と共に還暦をむかえさせていただきますが、

高校1年の時に知り合って、はて何十年?

6帖一間でも・・・来世もご一緒に・・・と、申しましたら、

社長、照れ笑いしてました。

(いい年して、引きますね・・・。)

でも、まっさらな本心です。

   

昨日、廃業なさって2年、お隣の旧あさひや旅館さん、

ご両親閣の妙蓮寺さんに、丁寧なご祈祷いただき、

これからいよいよ館内手直しを始め、

吉夢別亭として、8月より営業させていただきます。

これからも、誠心誠意、社員さんと、

お越しくださった皆様に、

【笑顔と癒しと思い出をご提供できる宿】をスローガンに、

精進してまいりますので、

何卒、これからもご贔屓いただけますよう伏してお願い申し上げます。

暖かな早春の真っ只中、今日も生かされ大きな感謝!

                       遊歩道   大弁天 小弁天にて・・・。

ーー君の出征に臨んで言っておく。

われわれ両親は、完全に君に満足し、

君をわが子とすることを何よりの誇りとしている。

僕は生まれかわって妻を選べといわれたら、

幾度でも君のお母様を選ぶ。

同様に、もしわが子を選ぶということができるものなら、

われわれ二人は必ず君を選ぶ。

人の子として両親にこう言わせるより以上の孝行はない。

君はなお父母に孝養をつくしたいと思っているかもしれないが、

われわれ夫婦は、今日までの24年間の間に、

およそ人としての親として享(う)け得るかぎりの幸福を既に享けた。

親に対し、妹に対し、なおし残したことがあると思ってはならぬ。

今日とくにこの事を君に言っておくーー

 

( 元慶応義塾 塾長 小泉 信三氏

出征する一人息子(のちに戦死)に宛てた手紙から)

荒 了寛師 今月のカレンダーより

梅見月によせて・・・・。

2013年02月26日
posted by 吉夢 女将

2月も、半ばを過ぎてもなお、大雪が舞い、

雪に慣れていない房州人は、

積もる雪にびっくりさせられた2月でした。

 

今日は、一歩外に出てみれば、

頬をさす風はまだ冷たく、

朝夕、いまだ余寒厳しい毎日ではございますが、

少しづつ、海、山ともに、春の香りを感じます。

 

昨日、所用で東京へ出掛けましたが、

平日の昼下がり、

消費経済と申して宜しいのでしょうか?

それを支えているのは、やはり女性なんだと、

痛感いたしました。

街のレストラン、喫茶店、外から眺めても、

女性が圧倒的に多いですね。

夜になると、また様相は変るのでしょうが、

余程のことがなければ、夜サラリーマンの方が、

友人と連れ立って、レストランは論外ですし、

おしゃれに関しても、やはり女性には叶わないですね!

 

『矢のはしる事は 弓のちから

男のしわざは 女のちからなり』という、

日蓮大聖人の有名な言葉がございますが、

なにに措いても、女性は、

家庭ではご主人、お子さんを支え、社会、経済をも支え、

お隣の国、韓国でも、女性大統領が生まれ、

日本の女性も、世界へ進出して活躍している現在、

男性だから・・・女性だからは、

随分前から、取り払われている昨今、

ですが、公共のトイレ等を掃除して下さる方々が、

女性のトイレの使い方、汚れかたは、

はんぱでは無いと、先日コラムにありました。

昔から、トイレにはトイレの神様が住んでいらっしゃると。

そういえば、そんな歌も流行ましたね♪

私、どこでもトイレに入る前に、「お借りします!!」と一言!

そこに誰もいらっしゃらなければ、心の中で、

掃除の方がおいでならば、それこそ声に出して。

 

女性だから感じること、

女性だから出来ること・・・今や沢山ありますが、

どんなに世の中が変って行っても、

女性らしさ・・・だけは、失いたくないものですね。

 

吉夢でも、個人のお客様に、

大変好評いただいている日帰りプラン、

また、JRさんとタイアップのめぐり姫、

どちらも、温泉にお入りいただき、

お部屋でゆっくり海を見ていただきながらのご昼食、

その後は、ホテル前の日蓮宗大本山誕生寺さん、

鯛の浦等近辺を、お詣りご散策いただき、

お時間になりましたら、

吉夢のお車にて、駅まで・・・。

「次回はお泊まりでまいります!!」との、

有り難い言葉を頂き、お見送り・・・・。

 

お越しいただいたお客様に喜んでいただける宿づくり、

もちろん女性プランも、更に充実してまいりたいと願う、

今日この頃です。

  

澄み切った空の下、今日も生かされ深く感謝!!

 

今日も、生涯の一日なり。

          福沢 諭吉