吉夢通信一覧 女将
初春によせて・・・・。
何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く。
山の方では、成人式に降った雪が溶けぬ間に、
昨日も朝、吹雪いて、びっくりの房総でしたが、
今日は朝からポカポカ陽気、青空の小湊です。
大分、遅いご挨拶となりましたが、
みなさま本年も、吉夢通信ともども、
どうぞ宜しくお願いいたします。
冒頭に書かせていただいた言葉は、
マラソン選手で活躍された高橋 尚子さんが、
好んで色紙に使われた言葉、みなさまも良くご承知ですね♪
私も、大好きな言葉で、
毎日、他者と比べずに、我はわれと思っていても、
こんな事が起これば、あらあら、
あんな事が起これば、まあまあ、
と、心みだれ、一喜一憂の毎日ですが、
あとで落ち着いて考えれば、
ピンチは絶好のチャンスに変わり、
じーっと時期を待てば、
何ひとつとっても無駄なものは無かったと思える、
収穫の喜びを今まで、随分と味わわせていただいてまいりました。
先日、吉夢新年会が行われましたことは、
スタッフのブログでご紹介いたしましたが、
毎年、成人者に前に出て来てもらい、
お祝いの品をお渡しするのですが、
今年は、最近になく5名の客室係の方々、
プレゼントを頂いてから、代表者がきちんとマイクで丁寧なご挨拶、
そうです、連休の大入り満館の13日、14日、
5名を何としても、家に帰してそれぞれお祝いさせてあげたいと、
幹部さんは当然のこと、客室係の先輩お姉さん方、
他部所の、社員さん一人一人のバックアップがあって、
忙しい2日間、お客様にご迷惑かけること無く、凌ぐことが出来ました。
ですから、突然の彼女達のサプライズのお礼の言葉は、
私の心にしみわたり、
新春にふさわしい、吉夢らしい和やかな新年会を、
今年も行わせていただきました。
どうぞ、みなさまにおかれましても、
今年一年が実り多い、良き年となられますように・・・・。
最近は、
病を得られ部屋に仮設のベットを、
お足が弱いので、エレベーターの近くのお部屋を、
畳に座るのでは無く、お食事の際はお椅子席で・・・・。
どうぞご予約の際、お伝えくださいませ。
出来るだけご要望にお答え出来ますよう、配慮させていただきます。
私ども吉夢が、
みなさまの喜び、思い出の一助とならせていただけますよう、
社員一同、ご来館を心よりお待ち申し上げております。
年の初めも、やはり感謝!!
いさめてくれる部下は、
一番槍をする勇士より 値打ちがある
(徳川 家康)
投げられた ところで起きる 小法師かな
(青山 俊薫)
小湊 天台宗 西蓮寺さんより頂戴しました、荒 了寛師のカレンダー
今年も毎月、皆様にご紹介できますこと、かさねて感謝!!
春待月によせて・・・・。
見上げると、澄み切った夜空に、満天の輝く星の綺麗な季節となりました。
今年は例年に無い寒波が、日本中・・・世界中を襲っております。
12月に入りまして、
毎日あわただしい日々を送っておりますが、
皆様、如何お過ごしでございましょうか。
先日も、娘に仕事が終わった頃を見計らって、
電話をしましたら、
周りがあまりにもうるさく、聞きましたら、
24日の振り替え休日、私の頭からすっかり抜けてまして、
社長も、小学生の頃、クリスマスを知らず、
翌日、クラスの先生が一人々に、
頂いたプレゼントを聞いたそうですが、
そういえば、昨夜一つ頂いた物といえばと、
「お饅頭!!」と答え、皆に爆笑されたと。
お歳暮、吉夢クリスマスも終わり、
年賀状が後少し、門松、しめ縄、お餅、お花屋さんに注文済ませ・・・・と、
この時期、メモに書き出し、終わったものから消して行き、
そうだあとはブログだ!と、只今向かっております。
11月でも、ふれさせていただきましたが、
最近つくづく感じますのは、
言葉の力でしょうか。
今、巷で話題になっている阿川佐和子さんの『聞く力』
聞くという行為は、
まるごとその方の言葉を、生き方を受け取めるということと、
私は解釈させていただきました。
ベストセラーになったということは、
今みなさんが、それを求め、必要としているという事でしょうか。
魅力のある方は、得てしてお話上手の方が多いとお見受けいたします。
その場を和ます言葉の力、
人を励まし、いたわる言葉の力・・・・。
人を絶望にも、苦悩にもおとしめる言葉も沢山ありますが、
せめて今を許されて、人として生かされているのなら、
やはり温かな、勇気をもたらす言葉を発して行きたいと、
強く感じる今日この頃でございます。
年の終わりに、今年もあふれる程の皆様から賜りました多くのご厚情に、
深く深く・・・・・御礼申し上げ、
そしてそしてどうぞ、身近にいらっしゃる大事な方々と、
暖かな言葉が行き交う、
良いお年をお迎えくださいますよう、
小湊の海よりお祈り申し上げます。
今日もお読みいただき、
只々深い感謝!!
魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、
人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、
間違えれば矯正し、
何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、
いつもあなたの手のちょっと先に、
助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは、身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持であり、
時として見せる情熱であり、
その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
(詩人 サム・レヴェンソンが孫娘の誕生に贈った手紙より・・・。)
オードリー・ヘプバーンがとても好きだった詩であり、
亡くなる年の最後のクリスマス・イブに、
2人のご子息に最初の部分を読み聞かせたという詩です。
やはり、言葉には力が、命が宿っていると感じます☆
霜月によせて・・・・。
日毎に寒気加わる時節となり、
庭の山茶花の花も、つぼみが一輪づつ咲き始めました。
毎年この時期になると書いてしまいますが、
今年もあっという間に、一年が過ぎようとしております。
年を重ねるごとに、越し方を感慨深く感じるようになり、
そうなれば、一年の総括、反省とでも申しましょうか・・・。
旅館業は様々な方との出会い、ご縁の中で日々が過ぎて行き、
私は何事においても、
「まあこの辺で良いか!!」と思えず、
そういう考えは、現状維持どころか、後退につながると感じておりました。
ネットの口コミに、アンケートに・・・・。
ひとつひとつ拾い上げ、日々心の中で真っ向勝負していては、
生身の身体はもつわけがなく、
いままでのように、想いに、身体がついていかず、
あらあらどうしてしまったのでしょう!?と、いう毎日を、
くぐり抜けて来た一年でもありました。
そのような中でも、否そのような状況だからこそ、
折々にいただく優しい言葉が、痛んだ傷口にしみ入るように、
私を癒し、救ってくださいました。
聖路加国際病院副院長で、40年余、
小児がんを患う子どもたちの人生を見守り、見届けてきた、
小児科医、細谷亮太先生の仕事観等々のインタビュー記事が目にとまり、
ある患者さんと話す機会があり、
その方は知的障害があり、作業所にお勤めの青年で、
「作業所は面白い?」と聞いたら、
「面白くない」と答え、聞いてみれば、
日頃先生もお使いの日用品で、
「面白くなくても、誰かがやらないといけない仕事だし、
君が仕事してくれて、先生はとても助かっているよ。ありがとう。」
そして、いま与えられている仕事の意味や関係を、
深く考えると、さまざまな人が働いてくれているおかげで、
ぼくたちの生活は成り立っていることに気づかされると。
そうなれば、いつも行くお魚屋さんに、
「おかげさまでおいしいお魚がたべられてます」と伝えたくなる。
日ごろから仕事する者同士、
感謝し合って心配りを忘れてはいけないとも。
コンビニやレストランで店員さんに、
あれがダメだの、これがヘタだの文句言ってたら、
人は育たないし、そういう人は仕事の尊さをわかっていないと。
「見習い」の札を付けていれば、
「大変だね。ご苦労さま」って、
労いの言葉を一つくらいかけてあげたっていいじゃない。
少々料理が出るのが遅くたって、レジ打ちがヘタだって、
死ぬわけじゃないんだから。
気を使いながら、相手のことを慮る日本の精神文化の後退、
そういう世の中になっちゃったのは、
なんだか寂しいよね。と、インタビューに答えていらっしゃいました。
私も日ごろから思うところあり、
うなずきながら、読ませていただきました。
吉夢も、まだ高校を出て直ぐ、また数年の子たちには、
一本立ち出来るようになるまで、あまりの無礼は論外ですが、
少し待ち、少し許して見守ってやる、
私自身が育てていただいたように、彼女達にも、
少しの時間をあげたいと常々考えております。
お許しいただけるならば、
旅人のコートを脱がす太陽のように、
明るく暖かく周りを包み込むことの出来る、
私自身から、そういう者でありたいと、祈る今日この頃でございます。
今日もやっぱり、反省とそしてそれから大きな感謝!!
つまずくことも、転ぶことも、だまされることも、裏切られることも、
決してそれ自身嬉しいことではないし、
自ら望むべきことではありません。
しかしながら、どうしようもなく、
それらが【来る】時、
そういうマイナスの要素からさえ、
プラスの要素を掴みとることが人間にはできるのです。
・・・・・・この世の中に無駄なものは一つもありません。
苦しみを避けることなく、むしろ与えられる苦しみに、
ふさわしい者であることを願いながら、
謙虚に生きてゆきたいと思います。
(ノートルダム清心女子大学名誉学長 sr渡辺 和子女史)
神無月によせて・・・・・。
路地にはコスモスが、風に揺られています。
日本には四季があって本当に良いと、
ニューヨークからクアラルンプールに赴任した、
社長の弟の奥様=義妹ですね。
先日も一時帰国して、しみじみ言っておりました。
私は、外から眺めたことがないので、
日本の良さに、当たり前になってましたが、
考えれば、やはり日本は住み易く、素晴しい国。
日本人は素晴しいけれど、政治が・・・と、
海外では言われているとのこと。
先日も鶴雅グループの、大西 希さんが母校での学祭講演で、
「RYOKAN」の展望、可能性について国際的な視野で語られ、
日本の旅館をより一層ブランド化していくとの、
素晴しい講演をなさったと、娘から聞かされました。
そういえば、私共のフロントで、働いて下さっている女性、
城西国際大学を卒業されて母国、中国に帰らず、
日本の旅館に勤めたいとの志望理由で、
吉夢を選んで下さった方がこんなに身近におりました。
そして、毎年中国研修生として、
1年間、頑張ってくれた2名が先日、
元気に、沢山の思い出を持ち、私達に残し、故郷に帰っていかれました。
毎年の事ですが、やはり淋しいですね。
やっと、皆とも慣れ、着物も自分で上手に着られるようになり、
時には、お客様の暖かい言葉に、満面の笑顔で喜び、
中国との島をめぐってのいさかい等、
あの子達には無縁のもので、
良く働いて下さり、スタッフは大助かりでした。
社長からの、ディズニーランドへのご褒美プレゼント、
M主任の車で3人、仲良く出掛け、
お土産まで、買って来てくださり、
M主任から廻ってきた想い出帳、吉夢社員の写真入りで、
私は最後に、
中国と日本の架け橋となって下さい・・・と結びました。
いつか、日本にお客様を連れて来てくださる事を信じて、
お国同士では今、色々と中断されたり、中止されたりしてますが、
同じ地球船のファミリー、
心が通いあえない訳がありません。
来月には、また親元を離れて新しい2人が、ニコニコ笑顔でやって来ます。
私共は、また暖かく、優しくお迎えいたしましょう。
待ってますよ!
今日もやっぱり感謝です!!
いのちの理由
私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため
私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため
私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため
私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため
春来れば 花自ずから咲くように
秋来れば 葉は自ずから散るように
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように
私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて
私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため
夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために 誰もが生きているんだよ
悲しみの海の向こうから 喜びが満ちてくるように
私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
作詞 作曲 さだ まさし
(荒 了寛師 今月のカレンダーより)
菊間月によせて・・・・・。
今年は暑さ厳しく、長い夏でした。
暑さ、寒さも彼岸までと、昔から申しますが、
朝夕の風が、やっとここ数日で違ってまいりました。
待ちに待った秋の到来!!
自然の中で思いっきり遊べ、
海、山の恵みを充分に満喫出来る、
過ごしやすい季節となりました。
従来ですと吉夢でも、
夏のご家族連れのお客様から、
秋になりますと、
バスでお越し下さる団体のお客様に、
移行してまいりますが、
その形態も、ここ数年前より変わり、
年間時期をとわず、個人のお客様がお越し下さるようになりました。
それに伴い、社員さん間の連絡を蜜に、
そしてスムースに行われるように、
サービス業は、スピードも不可欠と捉え、
従来のポケベルから、PHSの携帯に変えまして、
今週半ばより使用を開始し、
客室係からも使い勝手良好との事、
これで更にまた、
お客様へのサービスアップにつながると、
私どもは信じております。
ダーウインの進化論の中で、
【生き残るのは、強い者でもない、
賢い者でもない、変われる者だ】と、ありますが、
観光の形態や世の中の状況が変わっていく中で、
従来のまま・・・という概念を一度払拭し、
変わる勇気を持つことが、何事においても、
旅館業の生き残りに不可欠ではないかと思われる、
今日この頃でございます。
いつもお読み頂き、今日も感謝!!
主よ
変えられないものを
受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を
見分ける英知を与えたまえ
(ラインホールド・ニーバー)